釜石拉麺道(かまいしらあめんろーど)

釜石商工会議所が発行する釜石ラーメンのマップです。


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.釜石ラーメンとは?

釜石ラーメンのスタイルは、現段階で特別な統一基準があるわけではありませんが…

は主に「極細の縮れ麺」です。
この麺は、程よいコシがあり、スープとの相性が良いと言われています。

スープは「琥珀色に透き通った醤油味」で、あっさりとした味わいは何となく懐かしさややさしさが感じられます。

この「極細の縮れ麺」と「琥珀色の透き通ったスープ」の組み合わせによって生み出される釜石ラーメンこそ、ラーメンの王道を行く

「THE ラーメン」

と呼びたい!!

※現在、市内で釜石ラーメンを提供する店は、
 中華専門店、一般食堂
 さらには! そば・うどん店があります。 


.釜石ラーメンの背景
 賑わいのあった昭和30年代頃は、店の周辺にはハモニカ長屋(六間長屋)と呼ばれる製鐵所の社宅が多く、給料日には出前も多く、当時では一杯30~50円のラーメンを家族みんなでたべるのが贅沢な楽しみだった。製鐵所が栄えることが釜石ラーメン文化の発展に寄与したと行ってもよい。
 さらには、古くから漁港が栄え、多少せっかちだが羽振りの良い漁師たちが闊歩していた繁華街では、この「待たせないラーメン」が知らず知らずのうちに浸透していったという説を唱えるひともいるようだ。

 このように、釜石ラーメン文化の成り立ちと進化は、麺やスープそのもののカタチだけに頼るのではなく、提供する側の茹で加減までも配慮する姿勢や、食べる側の気性や好み等を総合した地元のひとびとに合ったラーメンの「提供方法の確立」とも言える。

古き良き時代を背負ってきた釜石人が守り作り続けてきた企業城下町の歴史と誇りが隠されており、食文化の軌跡でもある。


*参考文献*
「ご当地ラーメン」の地域ブランド戦略 第5章より 一部抜粋
編集者:関光博 (一橋大学大学院商学研究科教授 博士(経済学))
     古川一郎 (一橋大学大学院商学研究科教授)
執筆者:及川孝信 (㈱MT&カンパニー代表取締役社長)